介護時録

意味の無いメモ

母に何かを伝える時には、よく、メモ書きを利用するのだが、“行”を変えると、よく理解出来ない様子。どういう事かと言うと、

例えば、

【明日、7月26日はデイサービス
朝9時に車で家まで迎えに来る。】  こんなメモを見せると、

母の解釈では、

「明日は、デイサービスというのは分ったが、誰が家に迎えに来るのか!?」と、なる。(デイサービスの職員の事ではない。)

決して、朝9時にデイサービス・・・とはならないのである。ひどい時には、“朝9時・・・”という文字が書かれている事すら気付かない。

《記憶力と共に注意力も散漫になる》という分り易い例だと思う。

よく考えてメモを書かないと、とんでもない伝わり方をしてしまう。まあ、ものの5分もすれば、また、説明する羽目(ハメ)になるのだけれど・・・・・・。


今日の夕食  ゴーヤチャンプルー

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3度目の美容院

美容院へ連れて行った。

3回目になる美容院だが、「はじめて来る所だ。」と少々不安そう・・・。

お店の人は、もう、分かっているし、担当の人も同じなのだが本人は覚えていない。

美容師さんに母を預ければ2時間程で終了するのだが、初めて連れて行った時は、予約の10分程前に店に着いてしまって、その10分の間が待てずひとりで店を出て来てしまった。

予約をキャンセルしても、家に帰ると間違い無く『髪』の事を気にし始めるのは目に見えて分かっていたから、美容師さんにも手伝ってもらい、なんとか宥(なだ)めて切って貰った。

今回は何事も無く無事終了したが、母の頭の中では真新しい物事に対しては、より一層理解する事が出来ずに混乱し不安が増していくようだ。

今後、どのような出来事が起こりうるのか、私とて不安である。

今日の夕食  チンジャオロース

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また、その話!

本日、また、母がお寺の話を始めたので、私としては、イライラがつのる。

ケアマネージャーさんに相談すると、「穏やかな感じでお話なさった方が良い。」と言われたので、そのようにする。

何度も同じ話をするので、いい加減イライラとするが、声を荒げた様に話をすると、本人も動揺するのか、うまく理解出来ないでいるが、ゆっくりと穏やかに話すとそれなりに解かった様だった。

疲れる・・・。

今日の夕食  なすの中華炒め

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ふえる母のわがまま

お寺の話はいつの間にかしなくなりましたが、今度は、「パーマをあてたい。」と言い始めました。

母は、パーマ液と、髪を染める時に使う液に、何時の頃からか、地肌が負ける様になっているので、皮膚科の先生に紹介して貰った美容院に連れて行く必要があるのですが、当然、予約制。

予約当日、うまい事なだめて、その気にさせないといけません。

何かある度に、それが終わるまでが一苦労。

今後、一層、母のわがままは増えていきそうです。

今日の夕食  鳥肉、ニンジン、じゃがいも、玉ねぎなどのスープ煮

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1日7~10回、一週間

いまだに、“お寺さん”の話をしている母。

その話が出る度にイライラするので、ケアマネージャーさんに相談してみた。

「住職さんに事情を話して、母親と一緒にお寺さんに行かれて、住職さんの口から直接、これまでの経緯を説明してもらうのは如何?」と答えを頂いた。

母に相談するも、「お寺さんに、そんな煩わしい事を何でも無いのに頼めるか!!」と言って、頑として行く方向では無い。

親戚の叔父さんに事情を話して、父が2年半前に亡くなった事を改めて電話にて説明してもらうものの、効果なし。

この件に関して、万策尽きる・・・。今日も7回、私の所に聞きに来た・・・。精神的に追い込まれるのは私の方である。

今日の夕食  豚汁とコロッケ 

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煩わしいなら、殺せ!!

平成17年1月に父が他界したのだが、どういう訳かここ3~4日、「お寺さんに御礼を渡したのか?」と、そればかりを気にする。

其の都度、何度も説明をするが分かって貰えない。(紙にマジックで大きく書いて説明してもダメ。)

同じ事を何度も聞かれると、いくら病気と解かっていても、その対応はおざなりになる。足蹴(あしげ)く適当に対処すれば、

「私の馬鹿な所がイヤで煩わしいなら、殺せ!!」と、興奮する。

もう少し病気が進行して、もっと分らなくなる方が、こちらにとっては楽なのかも知れない。

無理心中・・・とか病気を苦に・・・とか、そんなニュースがよくあるが、そんな人達の気持ちも、今の私には解かる気がする。

難儀なこっちゃ!!

今日の夕食 親子丼

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コマーシャルで終わる、テレビ番組

午後7時からテレビ東京系列で、ご年配の方が好きそうな歌番組をやっておりました。

母も、この手の歌番組は好きな方ですので、熱心に見ておりましたが、ひとつ気が付いた事があります。

午後7時から番組を見始めて、40分位過ぎた頃でしょうか?テレビの音がしなくなったので様子を見に行った所、新聞を読んでいるではありませんか?

どうやら、コマーシャルの間に、それまで見ていた番組のことを、すっかり忘れている様なのです。

テレビ番組欄を開かせて、「いい歌番組があるよ。」と言うと、「ホントだ。これ見よう。」と、また熱心に歌番組を見始めます。

何度も、何度も、そういった事がある訳ではありませんが、近い将来、母親にとっては、【コマーシャルまでのテレビ番組になる。】そう確信した出来事でした。

今日の夕食 (近所の百姓のおばさんから、キュウリを5本頂いたので)
         鶏肉とキュウリ、干し椎茸の炒め物

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月一の作戦

月に一度、脳外科へ薬を貰いに行く。

〈アリセプト=脳の働きを改善し、進行を遅らせる。〉が、メイン薬で、アルツハイマー病のこの国での最もポピュラーな処方である。

欧米ではすでに治療薬もあるそうだが、個々の体質により、激しい副作用を伴うらしく、わが国での処方は認められていない。(薬の名前は、思い出せない。)その他の薬は、精神安定剤が一日に数錠。

今日はその月に一度の日。デイサービスから帰って来てから連れて行く。

母は「咳が出る訳でも無し、体がだるい訳でも無し、何故に病院に行くのか?」と、アルツハイマー病である事をいつも否定する。そんな時の奥の手・・・

携帯電話を使って家の固定電話に電話する。私が受話器を取って《病院からの電話》を装う。けげんな顔をしている母に、「病院から電話で、薬が出ているので、すぐに取りに来て欲しい。」と伝える。これで作戦成功!車に乗せる事が出来る。

病院で薬を貰った後は、近くのスーパーで買物。母にとっては《楽しみのひとつ》なのだろう。自由に選ばせ帰宅する。

例の携帯作戦がうまくいく事もあるが、そうでない時もある。身内よりヘルパーさんなどの他人の方が、すんなり従う傾向にあるようだが・・・。

今日の夕食 さばの西京焼き、モヤシ炒め、オクラの和え物

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そりゃー、もう、大騒ぎ。

近所のお爺さんが亡くなったという事を、これまた近所のお婆さんが教えてくれて、明日、告別式に行く事になった母親。

喪服を押入れから出し、黒の靴下、御仏前と数珠、黒いバックを準備して、待ち合わせ場所、時間、参列する人々の名前などすべての事柄をメモ、説明する。

母と一緒に同行してくれるお婆さんは、母の病気を理解してくれているので、私は、同行しない。

何か行事があると、説明したそのすぐ後からまた説明。

本日も午後8時から4時間以上同じ事を説明する。メモに大きく内容を書いても効果なし。説明する方もいい加減イヤになるし、頭もおかしくなりそうだ。

出来る事なら、母に関わるすべての事は、まず、私に最初に伝えて欲しい。その上で必要ならば、対処する。というのが私の虫のよい希望である。

7月4日午前11時45分、○○さん宅へ喪服を着用し、数珠と御仏前(3千円)を用意し集合する。たったこれだけの事が理解出来ない。悲しいというか、空しいというか、何ともいえん気の持ち・・・。

【そりゃー、もう、大騒ぎ。】の夜であった。

今日の夕食 ミートスパゲティー、ツナサラダ

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半殺しの激怒!!

捨てたつもりのジャガイモが、偶然にも、芽を出した事を以前書きましたが、

本日、私が食事の支度をしている時に、母親が庭の手入れをしていたのですが、どういう考えでそうなってしまったのかは判り兼ねますが、15cm程になっていたジャガイモの苗4本を、すべて引っこ抜いておりました。

母親もデイサービスから帰って来る度に「また、大きくなった。」と、話していたのに・・・・・。

病気だとは分かっていても、これには私も声を荒げて怒りましたが、本人は「植えてある物を抜く訳が無い。その位の事はまだ解かる。」の一点張り。

他人だったら半殺しでありますが、母のその行為そのものが【鬼】の様に思え、「こんなものはまだまだ序の口なんだろう。」と、改めてこの病気の恐ろしさを実感した出来事でした。

今日の夕食 頭にきたので食事は作りませんでした。何か食べたでしょう!?


“渡辺 謙”主演の【明日の記憶】という映画があります。私の体験そのままです。もし、良かったらご覧下さい。7月1日9:00PM、日曜洋画劇場です。

渡辺 謙さんは、ハリウッドの出演依頼を断って、こちらの作品を選んだらしい・・・です。

個人的にはあまりにリアルで、タイムリーすぎたもので引き込まれましたが、そうじゃない人が観るとどうなんだろう・・・。でも悲しい・・・。ハンカチいるかな!?

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